薬剤師国家試験が不安だなぁ
どのくらい勉強すればいいのかなぁ
こんな人におすすめの記事です。
この記事では以下のことを解説しています。
- 私がやったことのすべて
- 期間別のやったこと
- 1日の勉強時間スケジュール
- 気を付けていたこと
- 勉強以外の大事なこと
- 6年の夏休みでコソ勉するおすすめ科目
これを書いている私自身は在学中の成績はちょうど平均レベルでした。(過去問頼りのテスト期間でした)
だけど、これから解説する内容と勉強量をこなして学年の上位20%の成績で卒業できましたし、国家試験は自己採点で80%以上をとれたので参考にして頂けると思います。
後輩にもこの内容は喜んでもらえました。
参考になれば幸いです。
目次
【私がやったことのすべて】
- 大学の国家試験対策プリント
- 卒業試験の過去問
- 青本 10周(多分)
- 過去国家試験の問題 5~7年分
- メディセレ直前コース2回分
私が通っていた大学は国家試験対策がそこそこしっかりしている大学でしたので、大学のプリント類は内容を完璧に理解して隅々まで暗記しました。
青本は完璧に問題を解くのを5周分、その後は確実に解ける問題に「×」をつけていって問題の絶対数を減らしていった青本で何周かしました。
多分合計10周くらいやったかもしれません。
また、メディセレ・薬ゼミなどで国家試験直前に対策講義をしてくれる授業が単発であったので申し込みました。
たしか私はメディセレに2回行ったと思います。
【期間別やったこと】
私が通っていた大学は以下のようなスケジュールでした。
毎月何かしらの試験がありました。
9月以降は毎日学校で国家試験対策の授業でした。
薬ゼミ・メディセレなどの薬系の塾の方が講義してくれました。
■後期スケジュール
- 9月 後期スタート 国家試験対策の授業
- 10月 確認試験①
- 11月 確認試験②
- 12月 1回目卒業試験
- 1月 2回目卒業試験
- 2月 国家試験
[A]:授業内容やプリントを完璧にする、青本を読んで内容暗記&問題を解く
予定 | やったこと | |
9月 | 後期スタート | 翌月の試験に該当する[A] 確認試験②の過去問 |
10月 | 確認試験① | 【当月テスト前】 確認試験①対策 【当月テスト後】 確認試験①復習 確認試験②の過去問 翌月の試験に該当する[A] |
11月 | 確認試験② | 【当月テスト前】 確認試験②対策 【当月テスト後】 確認試験②復習 卒業試験の過去問 [A] |
12月 | 1回目卒業試験 | 卒業試験対策 卒業試験復習 卒業試験の過去問 過去の国家試験問題 [A] |
1月 | 2回目卒業試験 | 卒業試験対策 卒業試験復習 過去の国家試験問題 薬系塾の国家試験対策講義 [A] |
2月 | 国家試験 | 過去の国家試験問題 青本2周と問題を消して解いていく作業(約5周分くらい) [A] |
卒業試験と国家試験の対策は違う?
卒業試験と国家試験は若干問題のクセが違った気がします。
出題者が違うので当然と言えば当然ですよね。
ただ、理解していないといけないベースの知識は同じだと思います。
ベースは同じだけど、トッピングが違う感じですね。
より高得点を目指すならそれぞれのクセを理解した対策をするのが良いと思います。
筆者はどうしたか?
私は卒業試験が終わってからは卒業試験の過去問は開いた記憶がないです。
国家試験の数日前に間違えた問題だけ復習したくらいだと思います。
卒業試験が終わった後は、青本で中心の勉強をしていました。
また、うちの大学の卒業試験は1回目と2回目の点数の合計で卒業できるか決まりました。
1回目である程度点数が確保できたので、次の卒業試験の勉強を抑えつつ国家試験の過去問もやり始めました。
【1日の勉強時間スケジュール】
7:00 | 起床 |
7:15 | 家を出る |
7:40 | 大学到着 |
7:45 | 大学で朝食 |
8:00 | 勉強 |
9:00 | 授業開始 |
13:00 | 昼食 |
13:30 | 午後の授業まで勉強する |
14:10 | 午後の授業開始 |
17:00 | 大学で夕食 |
17:30 | そのまま大学で勉強 |
23:30 | 帰宅 |
0:00 | 就寝 |
授業以外の自己学習時間が1日7時間くらいありました。
合間で10分くらい休憩したり友達と雑談したりしましたが、真面目な友達が多かったのですぐに勉強に戻る感じでした。
食事はコンビニか大学の学食か生協のどれか。
勉強する場所は気分によって変えていました。
- 図書館
- 講堂
- 研究室
- 共有の勉強スペース
大学以外ではカフェに行って勉強することも多かったです。
休日のスケジュールは?
休日もほとんど同じスケジュールです。
変わることと言えば平日の授業を受けていた時間が自己学習になるところくらいです。
場所は大学とカフェを活用していました。
授業のないときは食事の時間は1時間くらいとっていたと思います。
机に向かっていた時間は13時間くらいありましたが、いつも2~3時間くらいは携帯をいじってしまったり、うたた寝してしまうなどの時間があったため、1日しっかり勉強した時間は10~11時間くらいだと思います。
この時間をもったいないと思いつつもガス抜きできたからこそ毎日10時間も勉強し続けられたので、必要経費だと思っています。
【気を付けていたこと】
勉強以外のことも整えておくことでより勉強に集中できました。
環境を整えることって本当に大切です。
不真面目な友達とは少し距離を置く
先ほど真面目な友達が多かったと書きましたが、正確には不真面目な友達と距離を置いたので結果的にそうなりました。
距離を置くと言ってもいたって自然に「勉強やってる?お互い勉強がんばろぉ~」みたいなゆるいノリで「しゃべるけど勉強の話しかしない」みたいにしていました。
不真面目系な人は勉強のワードをだすと自然と会話が途切れるのでさりげなくその場を離れます。
勉強以外のことは極力やらない
家事も極力やらないようにしていました。
掃除はさすがにやらないと汚くなるのでちょくちょくやっていましたが、以下のことは一切やめました。
- 料理はしない
- 洗い物が出る行為もしない
- 着る服も固定しておしゃれもお休みする
- 化粧・ヘアセットもしない
料理はする人はあまりいないと思いますが、洗い物が出る行為まで徹底的に辞めていたのは私くらいだと思います。
- 飲み物を飲むとコップを洗わないといけないので紙コップで半日ごと使い捨て
- お箸やお皿も割りばしや紙皿を使って食事 など
一切洗い物は徹底してしませんでした。
エコじゃないですが、そのくらい勉強意外に気をとられたくなかったんですよね。
もちろん化粧もヘアセットもしないですし、着るものもルーティンで大体決まっているので、服に悩むこともありません。
起きて10分で家をでれます。
多く見積もっても15分でした。
朝起きたら15分以内にとりあえず移動
最終的に家で勉強できるようになりましたが、私は家だと集中できない派の人間でした。
なので、朝起きたら15分以内に大学かカフェかとりあえずどこかに移動するようにしていました。
家にいたらマジで時間を無駄にすごしてしまいますからね。
意思が弱いので、環境を整える工夫です。
朝弱いのでゾンビのようにのそのそ動きながら寝ぼけながら準備です。
朝弱い対策として前日には翌日勉強するものはカバンにいれていました。
誠実な友達の悩みには寄り添う
国家試験対策の時期って自分のことで精いっぱいですよね。
そんな中でも友達の相談に乗っていると、悩みが自分と同じだったりします。
友達をはげます言葉が自分を勇気づけたりしてかえって自分が頑張れる言葉になったりました。
悩みを客観的に考えられるので自分にとってもベストな選択をできます。
※ただし時間をただ取られるだけの悩み相談には乗らない方がいいです。
こちらの時間が奪われただけでなんの意味もなかったです。
依存気質の子は時間泥棒が多いので、そういった子には気をつけましょう。
普段から誠実に頑張っている子が不安を抱えているときには悩みを共有するのがいいと思いました。
同じ境遇にいると同じような悩みを抱えていたりしますから、お互いに不安を吐き出すことで心が軽くなって頑張れたりします。
勉強以外の大事なこと
【最後まで勉強する環境をたもつ】
勉強するときの環境の面も超大切です。
最後まで粘り強く勉強するには環境を「最後まで勉強する環境」にする必要があります。
私自身「そろそろ合格できそう」と思える知識量のときにモチベーションが弱くなった感じがしました。
もし、そのまま気持ちに飲み込まれていたら覚えた内容が時間とともに薄れていたと思います。
最後まで知識量を保てたのは、モチベーションが弱くなっても目の前に青本や国家試験過去問を開いておいたことでした。
目の前にあれば嫌でも目につきますからね。
青本から目を離さずにダラダラでもいいからとにかくやることが大事だなと思いました。
やっていくうちに気分が乗ってきて集中できることもありました。
もともと私よりも成績の良かった子が国家試験落ちたりしたので、最後までしつこく勉強できるがが大事かなと思います。
【不安に飲み込まれないこと】
不安な気持ちでいっぱいで勉強に手がつかなかったりするんですよね。
超分かります。
成績が思うようにいかないほど、不安で勉強に集中できないんですよね。
上記の触れた「私よりも成績の良かったけど国家試験落ちた子」は不安を抱えやすい子でした。
この不安を消す方法は勉強するしかないです。
勉強しているときに「あれも勉強しなきゃ」とか「今これをやって合格できるんだろうか」とか不安で上の空の中勉強しても知識になりにくい・・・
だったら、その不安は一度忘れて目の前の勉強に集中したほうが勉強効率は圧倒的に上がります。
国家試験はに”いかに不安に飲み込まれず勉強をするか?”のゲームだったのかもしれないです。
伝えたいこと:夏休みからコソ勉しろ!!【コソ勉おすすめ科目】
もし、これを読んでいる人がまだ6年生の夏休みか、それをむかえていない人なら確実に「夏休みから勉強しろ!」と伝えます。
私も夏休みからちょくちょくやっていました。
大学生って隠れて勉強しているのを「コソ勉してる!ずるい!」みたいな風潮ありませんでしたか?
不真面目な友達ほどそういう傾向だったので、コソ勉していたことは一切言いませんでした。
夏休みのコソ勉オススメ科目
ここでは個人的に思うコソ勉オススメ科目を紹介します。
オススメ科目は以下の青本でいうと前半の科目です。
- 「物理」
- 「化学」
- 「生物」
基礎的な科目なので、1人でも勉強しやすいと感じました。
物理や化学は考える問題が多い科目なので、時間に余裕があるうちに対策するのは良いと思います。
暗記は後からでも詰められますからね。
ただ、何もしないよりなら暗記科目もやっておいた方が良いです。
暗記科目が好きな方はここらへんの科目は学習しやすいと思います。
- 「衛生」
- 「薬剤」
- 「薬理」
夏休みのコソ勉は向かない科目
逆に対策講義を聞いた方が勉強しやすかったのは「法規」でした。
「治療」は「薬理」で薬を覚えてからの方がやりやすかった気がします。
「実務」は「薬理」「治療」が勉強できたあとの方が効率が良いので、夏休みのコソ勉にはおすすめしません。
筆者は何やったか?
「物理」と「化学」を夏休みでほぼ完璧にしました。
暗記に苦手意識があったこともあり考える系の科目から先に手を付けました。
考える系の科目を先に対策しておくことで、授業に余裕ができるので、暗記系の科目を先に進めることもできましたしね。
人それぞれですが、私のように暗記よりも計算のほうがとっつきやすい人は物理がおすすめです。
計算といっても高校のときの数ⅢCなどの複雑な計算はないですからね。
まとめ:【こんなに勉強するの?って不安になった?】
この記事を読んで「そんなに勉強するの?」と不安になる方もいるかもしれません。
でもこれはあくまで私の話です。
でも8割こえて余裕を持って合格したいなら目安にして頂けると思います。
実際、この勉強量だと国家試験1か月前には余裕で受かるくらいの実力がつきます。
最後の1か月は知識を入れるよりも、忘れないようにするための活動がメインでした。
ぶっちゃけ国家試験に1度落ちたくらいでは長い人生にさほど影響はありません。(病院薬剤師・公務員系は別)
不安を持ちすぎず、リラックスしつつ集中して勉強に取り組んでもらえればいいのかなと思います。
これから国家試験受験の人は是非頑張ってください。
それでは今回は以上とします。