薬学部に化学は必須にしても他の理科の科目はどうなのかなぁ
物理と生物のそれぞれのメリットデメリットは何かなぁ
こんな人におすすめの記事です。
先日ありがたいことにこんなご質問をいただきました。
「突然で申し訳ないのですが、高校の生物と物理の選択はどちらがいいとかはありますか?教えて頂けたら嬉しいです。」
丁寧な質問文でご質問頂きましてありがとうございますm(__)m
確かに高校の理系科目の選択は悩みますよね。
これを書いている私自身は高校生物を選択して何も疑問もなく薬学部を卒業したのですが、他の人がどうだったのか気になったので詳しく調べてみました。
ネット上や周りの意見、私の体験をもとに記事を作成しています。
Twitter上でお返事させて頂きましたが、Twitter上では文字数にも限界がありますので、今回記事にさせて頂きました。
物理か生物か悩む方は多いと思いますので、他の方の参考にもなれば幸いです。
物理と生物はどっちがいいの?
物理を取った人は「物理をとって良かった」と言いますし、生物を取った人は「生物で良かった」と言っていますよね。
じゃあどっちが良いんだよ!って感じです。
実際入学後思ったのは、物理を取った人は生物を取っていた人よりもちょっと頑張らないといけないですし、生物を取った人は物理を取っていた人よりもちょっと頑張らないといけないということです。
どっちにしろ苦労はあるんですよね。
物理と生物どちらがいいか?の議論は以下がポイントとなるかと思います。
- 受験勉強としてどちらの科目が勉強しやすいか?
- 志望大学の受験科目
物理・生物のそれぞれのメリットデメリット
生物は暗記が必要
物理は暗記は少ないものの計算や数学的な考え方が必要
になります。
ご自身の性格上、どちらが勉強しやすいでしょうか?
物理のメリットデメリット、生物のメリットデメリットをまとめてみましたので以下も参考になさってください♪
物理のメリット
暗記の量が少ない
生物に比べて物理は暗記の量が少ないです。
暗記するよりは考えて解く科目になります。
大問を一気に解くことができる
生物は大問の中に応用の難しい問題が混ぜ込まれやすいので、大問を完答しにくい面があります。
物理は分かってしまえば大問自体を完答しやすいので、ごっそり点数を取りやすいんだとか。
他の理系学部と迷っているときも進路変更がしやすい(特に工学部)
特に工学部は物理が必要となりますので他の物理が必要な学部と進路を迷っている場合は物理を取っておいた方が良いでしょう。
物理がないと受けられない大学もある
少ないですが、物理がないと受験できない薬学部もあります。
物理のデメリット
習得までの時間が生物よりもかかる傾向にある
物理は理論をしっかり分かって使えるようになることが大事な科目です。
マスターすればメリットで挙げたように一気に問題を完答しやすいですが、マスターするまでには単純に暗記する生物よりも時間はかかりやすいです。
時間がない人が物理を選択すると思うように点数が取れずに大変かもしれません。
数学が苦手な人には向かない
計算や数学的な考え方が必要なので、数学が苦手で計算をあまりやりたくない方は負担かもしれません。
ただでさえ、化学も数学も必要で計算をやることになりますからね。
その場でのひらめきなども関係するので問題の相性の合う・合わないも出てきやすいです。
生物のメリット
安定して点数が取れる
暗記科目なので問題のしっかり勉強していれば問題の合う・合わないも少ないです。
また、二次試験になると記述の問題も多くなり、キーワードを繋げるだけでも部分点がもらえたりします。
完答は難しくても点数を着実に稼いでいくことができます。
習得までの時間が物理よりも早い
マスターするまでの時間は比較的物理よりも短くて済みます。
その分、他の科目の勉強に時間を配分できるので、時間がない人には良いかもしれません。
生物のデメリット
暗記量が多い
生物最大のデメリットは暗記量の多さです。
生物の科目自体を好きになれれば苦ではないと思いますが、中学校でも生物の部分があまり好きではなかった人は大変かもしれません。
点数は安定するが高得点も取りにくい
安定してある程度の点数はとれますが、難しい問題も混ぜ込みやすいので満点近い高得点を取るのは難しくなります。
今まで見たこともない実験を取り上げられて受験生を混乱させるような作戦を取りやすいです。
また、二次試験で記述が増えますが、出題者の意図を完璧に汲んだ回答をするのも難しいため、満点近い得点をとることは難しいと思われます。
ほとんど合っていたとしても、出題者が使って欲しいキーワードが1つでも抜けていたり、表現が違っていると減点になりますからね。
進路変更をしたくなった場合は受験できる学部の選択肢が少なくなる
薬学部一筋で心が決まっている人は良いですが、他の学部と迷っている人は迷っている学部の受験科目を確認したほうが良いかもしれません。
物理がないと受験できない学部もあります。
一部の国公立大学の薬学部は生物では受験できない(物理が必須な大学の例あり)
私立大学は理系科目は化学があればほとんどなんとかなります。
問題は国公立です。
たとえば以下の大学は物理がないと受験できません。
- 東北大学(前期)
- 富山大学(前期)
- 静岡県立大学 など
物理がおすすめな人、生物がおすすめな人は?
物理と生物で以下の特徴がありましたね。
生物:最初のうちは点数が伸びやすいが、実験問題や記述問題があるので、満点近い高得点を狙うのは難しい
物理:最初のうちはなかなか点数が伸びないが、一度伸び出したら一気に問題を解ける可能性があるので満点も狙える
十分に時間をかけて対策できるなら物理、短期で勝負に挑むなら生物のほうが点数がとりやすい傾向と言えるでしょう。
それを踏まえて物理がおすすめな人、生物がおすすめな人を挙げてみます。
物理がおすすめな人
- じっくり勉強する時間が取れる人
- 計算・数学が好きな人、得意な人
- 理系科目で高得点を取りたい人
- 志望大学の受験で物理が必要な人
生物がおすすめな人
- 時間がない人
- 暗記が好きな人、得意な人
- 常に安定した点数を取りたい人
- 他の科目に時間を使いたい人
とらないと大学で苦労する方はどっち?
まずは目の前の受験をクリアすることが第一優先ですが、とはいえ大学に行ってから大変になるのは嫌だと思う方もいますよね。
物理を選択したから、生物を選択したから、という理由で大学の勉強で苦労することになるのか考えてみました。
物理を取っていた人は大学で生物で苦労するの?
物理を取っていた人はやはり生物の暗記量には人よりは時間を割いていたように思います。
早めに対策の時間を取って暗記すればいいだけですし、これくらいの暗記ができないようでは国家試験も合格できないので問題ない量と言えるでしょう。
生物を取っていた人は大学で物理で苦労するの?
薬学部で必須な化学でも計算しますし、数学を使って受験をする人も多いと思うので、全く計算ができないという人は薬学部にはほとんどいないかと思います。
ネット上には「物理を取っていて良かった」と言っている人が多いように思いますが、
生物を取った人の意見が少ないのは「特に困ることがなかったから思うところがない」ということかなと思っています。
筆者も生物を選択しましたが、国家試験の科目では物理が一番得意科目でしたし結局は大学で勉強をちゃんとするかどうかです。
まとめ
どちらの科目もちゃんとやれば面白いと思うのですが、受験で時間に限りがある中での勉強となるとプレッシャーもあり、なんとなく大変な気持ちですよね。
決めるのは自分しかいないので是非この記事が悩む方の参考になれば幸いです。
どちらの科目を選んだとしても、大学で勉強すれば分かるようになるし、勉強しないと単位を落とすというシンプルな話です。
それでは今回は以上としますー!