仕事ができない薬剤師にはなりたくないな、、
どうやったら回避できるんだろう、、
こんな人におすすめの記事です。
新人薬剤師はいわずもがな「仕事ができない」からのスタートですよね。
すべての人が「仕事ができる」を目指す必要はないと思いますが、せめて「無難」にはなっておくと自分が生きやすくなります。
(「仕事できない」と職場の負担になりやすく、煙たがれたり雑に扱われやすい気がするので)
筆者は企業に勤めたのち薬剤師に転職したのですが、
そのどちらの経験からも、かならずしも「仕事が慣れていなくて遅い」「業務歴が浅い」が、イコール「仕事できない」ではないと感じています。
「あれ?この人、知識はあるけど、仕事はできないんじゃね?」ということもありえるんですよね。
筆者の勉強もかねて今回は「仕事ができない」と思われやすいのはどんな人なのかまとめてみました。
目次
やる気がない
やる気がないと仕事をこなす気持ちが沸かず、結果的にこなす業務量も少なくなりやすいです。
また、やる気がないことはなんとなく周りにもバレます。
その結果、周りにも見放されて居心地が悪くなり、さらにやる気がなくなるループにも。
なかなか仕事が覚えられない
仕事が覚えられない人も「仕事ができない」という評価がされやすいです。
教えてもらったメモを見ながらでも少しずつ進んでいるのであれば〇
周りからすると「何度言っても何も成長しない」というのががっかりするんですよね。
その観点から言うと、メモすらとらないのは論外と言えそうです。
ビジネスマナーができていない
社会人1年目などであれば、ビジネスマナーは理解していても身につくほどではない方が多いでしょう。
社内・薬局内で完結するのであれば、多少目をつぶってもらえますが、
対外的な対応だとその職場のイメージにも影響してしまいます。
- 電話対応
- 疑義照会
- 服薬指導・患者対応 など
クレームにもなりかねません。
報連相ができていない
報告・連絡・相談のホウレンソウができていない人も「仕事ができない」認定されやすいです。
そして、ホウレンソウをできないから、必要な対応ができずさらに仕事ができない、というループにもなります。
逆に、ホウレンソウして適切な対応をすれば、「仕事できる」の評価になったりするものです。
分からないことは素直に聞く・アドバイスを求める姿勢も必要です。
勝手な判断で行動する
ホウレンソウができない人という部分にも当てはまります。
勝手な判断で行動する人は職場にとってリスクがあります。
問題が大きくなってリカバリーが難しくなってしまいやすいからです。
「自分で考えて行動する」と「勝手な判断で行動しない」とはその線引きが引き難しいこともあるかもしれません。
このラインが判断できないうちは「勝手な判断で行動しない」を優先したほうが筆者はリスクが少ないと考えています。
教えられた業務の範囲においては「自分で考えて行動する」ができますけれどね。
状況判断ができない
患者さんの込み具合や同僚の仕事の具合などで自分が今何をするべきかは変わってきます。
- 予製
- 一包化
- ピッキング
- 服薬指導・患者対応
- 薬の発注
- 電話対応
- 薬歴 など
その状況判断ができない「どんくさい感」が仕事ができないように感じられてしまうんですよね。
指示待ち人間などもこの類ですね。
勉強をしない
薬剤師は知識のアップデートも必要です。
- 知らない薬を知る
- 新薬の勉強
- 新しい病気の勉強(新型ウイルスなど)
また、新人薬剤師は知識と実践が繋がらないことも多くあります。
学びつつ経験を積んでいくことで実践で使える知識になっていきます。
責任感がない
薬剤師は健康・命に係わる仕事ですので責任感は必要です。
普通の仕事でも求められることですが医療の現場ではより求められます。
同じミスを繰り返す
同じミスを何度も繰り返す人も周りから「仕事ができない」と思われやすいです。
医療現場ではヒヤリハットにつながるので、些細なミスでも気を付けたいところです。
新人のときは同じミスを何度も繰り返してしまうときもあります。
一人前にこなせないからこそ、確認すれば済むようなミスはなくしたいものですよね。
求められている役割が分からない
そのときに求められている役割を理解したほうがスムーズに進むこともあります。
- 薬剤師として
- 会社員として
- 社会人として
- サービス業として
- 医療人として
たとえば、「会社員として」「薬剤師として」とは反する場合もあったりしますよね。
薬剤師としては「無駄だなー」と思うことでも、「会社の施策として協力しないといけない」などもあるでしょう。
コミュニケーション能力がない
薬剤師の仕事はコミュニケーション能力を高めにくいと感じます。
たとえば以下の理由です。
- 「対物」の業務も多い
- 最低限のコミュ力があればなんとかなってしまう
- 固定の人間関係になりがちでコミュニケーションが限られる
- 理系気質でコミュニケーションに重点をおいてこなかった人が多い
- 周りにコミュ力高い人が少ないと学ぶ機会もない
- 忙しいと業務をさばくことに必死
- 服薬指導では言う内容・聞く内容が固定化される
自分で高めようと意識しないと高まらないと感じています。
これは「話し上手になれ」というのではありません。
「これをしたら相手は助かるだろう」「事前にこの確認をしておいた方が良いかもしれない」などの状況判断力や相手を思いやる心が薬剤師のコミュ力の源のように思います。
聞き上手などもその1つだと思います。
仕事の覚えが遅い、仕事が遅い、とかでもコミュニケーションでなんとなく許されたりするんですよね。
(私には欠けてるので、得意な人がうらやましいです)
患者さん目線が分からない
最低限のコミュニケーション力でなんとかなってしまう薬剤師ですが、接客する場面も多いです。
患者さん目線が分からないとクレームにもつながりかねなかったり、問題を大きくしてしまうこともあります。
薬剤師としての「あたりまえ」と患者さんとしての「あたりまえ」は違うのでその部分にも理解が必要です。
焦りで冷静な判断ができない
何かあるとすぐパニックになって、取り乱したり無駄に焦ってしまう人も要注意です。
薬剤師の仕事は冷静な対処が求められることが多くあります。
なんでもないことで一人でパニックで騒いでいるだけだと他の薬剤師の迷惑にもなりかねません。
何かあった場合は冷静に助けを求める必要があります。
時間管理ができない
時間管理ができないのも仕事をスムーズに行うために妨げになります。
たとえば調剤薬局の時間が管理できない人の一例はこんな感じです。
- 一包化なのに、5分で出せます、と案内してしまう
- 混雑して何人も待ちの人がいるのに10分以内で、と案内してしまう
- 混雑しているのに患者さんと長話
- いつでも対処可能な業務に気を取られて患者さん対応を後回しにしてしまう など
ここでも状況判断力が関わります。
時間的に手間取ってしまう場合は他の薬剤師さんにヘルプをもとめることなども必要です。
確認しない
忙しくて確認が漏れてしまうこともあります。
確認すれば済むだけのことは、忙しさと自分を一時的に切り離してしっかり確認しましょう。
一時の確認不足のヒヤリハットが重大なミスにもつながりかねません。
仕事できない、と言われないために
「仕事できない」を回避するためには以下のように解決できるものがあります。
- 慣れで解決するもの
- メモを取るなどの対策で解決するもの
- 勉強で解決するもの
- ホウレンソウで解決するもの
- 冷静になることで解決するもの
- 患者目線を意識することで解決するもの など
状況を判断する力などは慣れも関わってきます。
業務の手順を振り返るだけでも改善することもあります。
「自分は薬剤師に向いていないかも」と思う人もいるかもしれません。
しかし、筆者の意見としては国家試験を通過した時点である程度の資質はあると考えています。
「薬剤師」が向いていないのではなく、「環境」が合わないだけ、ということもあります。
その場合は転職も視野に入れると良いでしょう。
職場で内容や働きやすさもガラッと変わります。
筆者も学生時代アルバイトしていた薬局では「薬剤師無理かも・・」と思いましたが、それは環境が合っていないだけでした。
筆者の体験談はこちらの記事の最後の方に書いています。
⇒薬剤師が向いていなかった!「向いてない」と感じる14パターンやその対策は?【モラハラ体験談あり】
せっかくの薬剤師免許ですから、できるだけ活かせる方向で考えていきたいですね。
それでは今回は以上としますー!