向いていないと感じたときの対策とかあるのかな?
せっかく薬剤師になったし、できれば薬剤師で頑張っていきたいんだけど、、
こんな人におすすめの記事です。
ちなみにこんな人は薬剤師に向きやすいと思います。
- コミュニケーションが嫌じゃない人
- 責任感が強い人
- 勉強が嫌じゃない人
- 調べることが嫌じゃない人
- 几帳面で真面目な人
- 細かい作業が嫌じゃない人
何かに突出する必要はなく、「苦を感じない」程度であればやっていけます。
筆者は「頑張りたいけど向いていない」と悩む理由のほとんどが環境とのミスマッチと考えています。
国家試験を通過している時点で以下のような薬剤師としての資質はある程度は備えていると感じているからです。
- 努力すること
- 勉強すること
- 真面目に頑張る
- 細かく物事を覚える几帳面さ
- 分からないことを調べる
- 大学時代の定期テストで過去問を共有する
「薬剤師が向いていなかった」と感じる14パターン
ここでは「薬剤師が向いていなかった」と感じるパターンをご紹介します。
ここに該当するからといって、イコールあなたが「薬剤師に向いていない人」というわけではありませんので安心してください。
どれも改善する道はあります。
「向いていない」と悲しんでいる自分の感情を言語化するのに活用してもらえればと思います。
勉強したくない人・もう頑張りたくない人
薬剤師は常に勉強が必要です。
たとえば以下のことで勉強や最新情報のアップデートなどが必要です。
- 自分の知らなかった領域のこと
- 新薬の情報
- 世の中の状況(新型ウイルスなど) など
国家試験をクリアしてきた人であれば、問題なくやっていけるとは思いますが、
「勉強はおなかいっぱい!もうこれ以上勉強したくない!!頑張りたくない!」という人もいるでしょう。
これまでハイペースで頑張りすぎてしまうと、プチ燃え尽き症候群のようなことが起こることもあります。
しばらくは勉強は業務上の最低限にしておいて、休むことをメインで考えるのもありです。
計算が極端に苦手な人
国家試験をクリアしている人であれば、ある程度の計算能力はあるでしょう。
難しい計算はさほどないので、苦手でも慣れることで解決することも多いです。
そんな場合は慣れるまでの辛抱だったりします。
ただし、計算が極端に苦手で苦痛を感じてしまうような人は薬剤師の業務を苦痛に感じてしまうでしょう。
コミュニケーションが極端に苦手な人
薬剤師の業務は以下のときにコミュニケーションが必要です。
- 接客・服薬指導
- 疑義照会
- 薬局内の人間関係
- 業務を円滑にするための情報共有やコミュニケーション など
学生時代にも過去問収集などである程度コミュニケーションはやってきたと思います。
ただ、極端に苦痛を感じる場合は業務でストレスを感じるタイミングは多いでしょう。
状況に合わせて動けない人
患者さんの多さや状況などによって、効率的な動き方が変わったりします。
その状況に合わせて動けなかったりすると効率が悪くなってしまいます。
業務に支障が出るとまではいかないですが、人に迷惑をかけたり、自分が大変な状況にもなりやすいです。
電話対応が極端に苦手な人
電話での対応も以外とあります。
- 疑義照会
- 電話での問い合わせ など
完璧までとはいかなくても、ある程度無難にできると良いでしょう。
言う内容をある程度整理して電話に挑むなどの対策も。
手先が不器用すぎる人
手先が不器用すぎる人は以下の場面で手間取ってしまいやすいです。
- 薬を袋に詰める
- 軟膏をミックスする
- 粉薬、水剤をはかる
- 一包化の作成
慣れで無難にやれるところまでカバーできることもありますが、性格的に向いていないと感じる人もいるでしょう。
体力がない人
薬剤師の業務は立ち仕事が多いので、こちらも結構体力を使います。
また、クリニック・病院の込み具合で忙しさが左右されます。
以下の場合は忙しい場合が多いですね。
- 年末年始
- 長期休み前後
- 夕方などの忙しい時間帯 など
ミスを繰り返す人
同じミスを何度も繰り返す人は薬剤師に向いていないと感じてしまうでしょう。
なぜミスしてしまったのかを分析して改善していきましょう。
分析しただけで改善できなければ、また同じ状況を自分で作りだしてしまう場合もあります。
落ち着きがなく不注意な人
落ち着きがなくそそっかしいような人はヒヤリハットを起こしやすいので注意です。
早合点や失敗が多いのも、以下を自己分析する必要があります。
- なぜそんなに焦ったりしてしまうか
- なぜ注意して確認できないのか など
ルーティンワークが苦手な人
薬剤師の業務はルーティンワークになりやすいです。
いつも同じような業務に飽きてしまいやすい人などは薬剤師の業務に苦手意識を感じてしまうでしょう。
はじめは覚えることがあり、ある意味刺激になりますが、仕事を覚えてからが「飽き」との勝負になりそうです。
責任感がない人
薬は命や健康に関わることなので、責任感がない人は医療職としては不安なところです。
ただ、この記事を読んでいるような「向いていないかも」と思っている人の時点で責任感はあるとは思います。
失敗を引きづりやすい人
人間ですからミスすることはあります。
その失敗を極端に反省しすぎて、失敗を引きずりやすい人はストレスを感じやすいので注意です。
責任感が強すぎても、この傾向が出てしまうので、何ごとも「適度」が大切。
命や健康に関わることだとなおさら、ミスした時のショックは大きくなりやすいでしょう。
同期や先輩を見て引け目を感じる人
知識量や対応力などが負けていると引け目に感じてしまうこともあるでしょう。
自分だけができていないような感覚に陥ると、「向いていないのではないか」という気持ちもわきやすいです。
まずは言われたことができているならOKとして自分へのハードルを高くしすぎないことも大切です。
自分で心を追い詰めることで、そのストレスで本当に業務効率が悪くなることってあるんですよ。
職場が合わない人
今の職場が合わない人も「薬剤師向いていない」と感じてしまいやすいです。
- 人間関係
- 業務内容
- 通勤 など
とくに人間関係の悩みが多いパターンです。
小さい会社は人間関係の逃げ場がないので、合う合わないが大きいです。
職場が合わないだけなのに、「薬剤師が合わない」と錯覚してしまうこともありますよね。
筆者もそういった経験があるので、気持ちがよく分かります。
薬剤師が向いていないから辞めたいと思ったときの対応
上記に当てはまった人でも、どれも改善可能ですので「向いていない」と決めつけるのは早い場合もあります。
それでも「やっぱり無理かも」と思うこともありますよね。
ここからは、そんな場合の対応を解説していきます。
よく休む
「向いていない」と思っているときは、しっかりち休息をとることが大切です。
向いていないと思ってしまう状況やそのストレスの中でも頑張っているわけです。
心や体に負荷がかかっていることは言わずもがなでしょう。
薬剤師は真面目な人は多いので、それが普通になって自分も真面目とは思っていないかもしれません。
また、体は休めていても、心が「焦り」や「自分責め」「自己否定」「あれもこれもやらないと」 と焦っているようでは、本当に休めていません。
休んでいるつもりでもストレスはたまっていくことになります。
正常な判断ができなくなることもあるので、まずは「心から」よく休むことを心がけましょう。
可能であれば辞める前に休職して傷病手当金をもらう選択もあります。
会社に出社しなくても6~7割程度の賃金が支給されます。
自己分析する
ミスした理由など同じ状況に陥らないように自分を分析していくことも重要です。
ここでも自己否定や「自分はやっぱり駄目なんだ」というようなものは×
- 業務が色々重なっていたから
- 手間取る業務をやっていたから
- 相談せず一人で解決しようとした など
こういうときは自分はミスが起こりやすいタイプなんだな、と自覚することで改善できます。
ちなみに自己分析する前には先ほどの「自分を休めること」も必要です。
休んだ正常な脳で「分析」することが問題解決に必要だからです。
慣れるまで気長に構える
慣れで改善する場合もあります。
完璧にならなくても「人並」くらいをめざせばいいのです。
気長に構えられずに焦ってしまう理由は「自己分析」パターンを試してみてくださいね。
ただし、本当につらいときは心のサインを見逃さないように。
自分の成長を喜ぶ
慣れが必要な場面の中ではモチベーション維持には成長を喜ぶことも効果的です。
周りと比べて焦ってしまう場合も、自分自身が成長しているかを基準にしましょう。
人それぞれ成長スピードがあるのですから。
これまでの自分の頑張りに対する価値を低く見積もっていることもあるので、
自分のことを大切にほめて伸ばす!精神で。
興味が持てそうな分野・業務を探す
一言で「薬剤師」といっても、知識の分野や業務内容も色々です。
まずは自分の興味の持てそうな分野から楽しんで仕事をしていく方法もあります。
- 興味持てそうな病気から学んでいく
- 興味持てそうな業務から楽しみを見つけていく
薬剤師の業務も服薬指導・調剤だけでなく、OTC・在宅などもあります。
OTC・在宅は力を入れている薬局とそうでない薬局があるので、今の環境でできない場合は転職もありです。
第三者に相談する
誰かに相談することで、気持ちが軽くなることもあります。
案外他の人も同じ悩みをもっていて、「自分だけじゃない」と安心できることも。
凹んでいる人をあえて傷つける人もいるので、聞いてもらう相手は選びましょう。
転職も視野に入れる
「薬剤師が向いていない」と感じたら転職もありです。
職場を変えると仕事内容や同僚・上司もガラッと変わることで、新たな発見があることもあります。
OTC、在宅などは力を入れている薬局などでも違いますしね。
筆者は一緒に働く人が変わるだけで、嘘みたいに「私にもできるかも」と思えた経験があります。
転職する場合は転職サイトを活用するのがおすすめです。
⇒薬剤師の転職サイトの選び方やおすすめは?人気サイトや比較まとめ
エージェントに仕事をさがしてもらうことで情報収集の手間が省けます。
転職サイトは無料で利用できます。
転職サイトを活用するメリットデメリットはこちらにて解説しています。
⇒薬剤師転職サイトのメリット・デメリットは?おすすめな人はどんな人?【実体験あり】
業種や働き方を変える
もしも部署異動などで業種・働き方を変えられそうな人は異動願いなどを出してみるのもありです。
異動によって職場環境を変えることもできます。
(転職じゃないとここを変えられない人もいるかもしれませんが)
業種を変える:ドラッグ、調剤、OTC、企業など
働き方を変える:パート、派遣
それぞれの働き方でのメリットデメリットは以下で解説しています。
⇒薬剤師パートのメリットデメリットは?どんな人におすすめ?パートを探すポイントはある?
⇒薬剤師の派遣のメリットデメリットは?どんな人におすすめ?派遣を探すポイントは?
感じ方は職場によって大きく違う【筆者のモラハラ体験談あり】
私は学生時代に薬局でバイトしていましたが、そのときの男性管理薬剤師はモラハラ(パワハラ?)な人でした。
大声で「ここ違う!!」「こんなことでミスしないでよ!!」と怒鳴られたり、聞こえるようにため息をつかれるなどもしょっちゅうでした。
「女だから結婚したら辞めるつもりで適当にやっているんでしょ?」と謎の言いがかりをつけられていて、
将来薬剤師の仕事を頑張りたいから事前にバイトしているのに、性別でそんなこと言われるなんて、、と悔しくて涙が出たこともあります。
「あ、私は薬剤師って無理なのかも・・・」
と察しましたね。
今ならパワハラ・モラハラな言動だと分かりますが、
当時は社会経験もなかったので、「私には向いていないんだ」と自分を否定する方向にいってしまいました。
振り返って思うのは、そんな環境では委縮して当然です。
そうなるとコミュニケーションをとること・状況に合わせて動くなどできるものもできません。
薬剤師5人程度の個人薬局だったので、小さい会社は人間関係の逃げ場がなく、かなり大変なんだと感じてます。
職場が変わると業務内容も多少かわるので、転職でなおさら違いを感じると思いますよ。
この記事があなたの参考になればうれしいです。
以下も関連記事なので、あわせて参考になればと思います。
⇒薬剤師がしんどいと思う理由や対策は?業務をストレスに感じやすい人も解説
転職を視野に入れているなら、転職サイトの活用がおすすめです。
メリットデメリットはこちらにて解説しています。
⇒薬剤師転職サイトのメリット・デメリットは?おすすめな人はどんな人?【実体験あり】
それでは今回は以上としますー!